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あをによし 奈良の都の 薬草曼荼羅

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表現アートセラピー

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今月から、芸術療法ファシリテーター養成講座(第一回)を受けている。この講座は、月に一回で、一年間で修了予定である。

私がこの講座を受けたいと思ったのは、自分の仕事である認知症ケアに活かすためである。

認知症ケアの現場である医療・福祉施設では、閉ざされた間であることが多く、認知症高齢者は自然や文化や社会に触れ合う機会が少ない。
そんな中で、私の職場では、自然や文化に触れるような働きかけを、わずかではあるが行ってきた。特に、日本の伝統的な年中行事は、季節感をもたらし、五感を刺激するものとして、重要視してきた。
しかし、ただ行事を行うだけで、ただ楽しむだけのプログラムでは、ケアとしては何の意味もなさない。認知症高齢者にとって、自然や文化や行事とのかかわりが、どのような意味をもち、どのような反応や効果をもたらすのか。よりよい効果をもたらすためには、どのようなプログラムや関わりが必要なのか。

この講座では、欧米の医療、福祉、教育、企業などの現場で広がっている「表現アートセラピー」について学ぶ。
表現アートセラピーとは、絵画、ダンス、音楽、ライティング、パフォーマンスなど、様々な芸術を用いながら、自由に自己を感じ、発見し、表現をするものである。そして、自己を表現する過程で、自分自身を癒し、成長させるものである。
芸術療法は、言葉ではない方法で表現することが多いので、言葉での自己表現が苦手な子供や認知症高齢者にとっても、有効な手段といえる。

最終回には、自分でワークショップを企画して行う予定である。今までも、職場でレクリエーションやイベントの企画は何度も行ってきたが、表現アートセラピーとしての企画は、難しそうである。
一年後、自分がどんなワークショップを企画するのか、まだわからないが、やはり、認知症ケアに携わる専門職としての知識や技術をきちんと踏まえたうえで、自分がこだわりをもつ「季節感」や「五感への刺激」を意識したプログラムを行ってみたい。
それまでに、自分自身の感性、感受性、美的感覚、他者への気づきや思いやりのこころを磨きたい。

tone
by tonepedra | 2010-08-13 01:16 | 五感