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あをによし 奈良の都の 薬草曼荼羅

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龍が棲んでいる場所

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奈良の旅3日目に、室生をまわった。室生龍穴神社(むろうりゅうけつじんじゃ)と室生寺をお参りするためである。

まずは、室生龍穴神社でお参りした。
室生龍穴神社は、室生寺が建立される前からある古社である。雨乞いの神である、タカオカミノミカミを主神としてまつっている。雨神タカオカミノミカミは、水と火を司り、晴雨を調節し、農業を営む日本人にとっては、大切な存在であった。今でも、奥宮である「龍穴」で、雨乞いの神事が執り行われるらしい。

さて、龍穴神社をお参りしたあと、その奥宮の「龍穴」に向かった。舗装された山道を、ゆっくりと歩いていった。本来は、龍穴神社の社務所で手続きをふみ、白装束でお参りするべきであると看板には書いてあったが、残念ながら、社務所は開いていなかった。

「龍穴」までの道の途中に、「天の岩戸」があった。二つに割れた大きな岩がまつられていた。岩の上に木が生えていた。

「龍穴」は、とても神秘的で厳かな雰囲気を漂わせる穴である。本当に、龍が棲んでいるのではないかと思わせるほどだ。昔の人は、本当に龍を見たから、このような「龍穴」という名前がつけられたのではないかと感じられた。
龍穴は、どこまでも果てしなく続く異次元の世界の入口のようだった。もちろん、神の聖域である。

龍穴の近くには、滝が流れていた。滝は、見るからにとても清らかで澄んだ水で、心身清浄となれるような場所だった。

龍穴をあとにして、次に室生寺に向かった。

室生寺は、「女人高野」とも呼ばれ、女人禁制の高野山に対し、女人が入ることを許された寺であった。
石楠花の花が有名であるが、すでに花期は終わっていた。
金堂や五重塔をお参りしたあと、奥の院に向かった。五重塔から奥の院までの参道は、石段が続いている。石段はかなり長く続いており、見るからに高いが、高齢の方々も、頑張って歩かれておられた。

そもそも、お寺や神社を回るとき、山を登り下りすることが多い。山は神聖な場所であり、山を登ることにより、心身が清浄となり、無心に祈ることにより、こころもからだも癒される。

私も、高齢になっても、お寺や神社を元気に歩けるよう、日頃から心身の健康に留意し、健康に生かされていることに感謝したい。

tone
by tonepedra | 2010-06-09 21:57 | 奈良