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あをによし 奈良の都の 薬草曼荼羅

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薬草への想い

私は、薬草が好きで、興味がある。野草とか雑草とかも好きだ。でも、薬草に詳しいわけではない。ふだん、薬草を、日常生活にふんだんに取り入れているわけでもない。
薬草は、からだに効くとか、健康に良いとか、デトックスだとか、こころが癒されるとか、そういう意味で好きだし、興味深い。

私の好きな薬草は、ドクダミとヨモギ。香り高い、ジャパニーズ・ハーブの代表ともいえる。梅雨の時期、こころまでじめじめしそうな時に、凛として可憐なドクダミの花を見つけると、こころが癒され、そして元気になる。ヨモギは、草餅が美味しいし、野山の万能薬だ。ほかに、フキ、ツクシ、ウメ、モモ、クズ、キク、ユズなども、こころひかれる。

そもそも、日本の伝統的な年中行事には、その季節の植物が使われてきた。雛祭りにはモモ、端午の節句にはショウブとヨモギ、七夕にはササ、冬至にはユズなど・・・。行事に使われる植物には、選ばれるだけの理由と意味がある。そして、行事を通して、植物には、人々の健康や長寿に対する祈りや願いがこめられている。

このブログのタイトル「あをによし 奈良の都の 薬草曼荼羅」とは、実際、奈良に薬草曼荼羅というものが存在しているわけではない(私の知る限りではあるが)。このブログでの私の「薬草」とは、人々が、こころのなかで種をまき、葉を生い茂らせ、花を咲かせ、実を結ぶ、いわば想像上の植物である。このブログでは、そんな美しい「薬草」を、ひとつひとつ、ゆっくり、ていねいに、祈りをこめながら、織り上げていきたい。
by tonepedra | 2010-03-08 22:28 | 薬草/植物療法