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あをによし 奈良の都の 薬草曼荼羅

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薬草曼荼羅 その1 フキ

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早春、まだ寒い1月末に、春の訪れをそっと告げる「ふきのとう(蕗の薹)」。
今では、フキはすっかり大きな葉を広げている。
フキは、山菜として利用価値が高く、ふきのとうは天ぷらやお味噌汁などに、フキは、佃煮などにして食べられる。ふきのとうは、ほろ苦いが、とても香ばしい。

私のライフログとしてあげている絵本「馬ぬすびと」(平塚武二作、太田大八画、1968年、福音館書店)に出てくる、気丈で可憐な娘の名は、「ふき」。
鎌倉時代、貧しい百姓の息子だった主人公の九郎次は、小さい頃から馬が大好きで、馬の世話をして暮らしていたが、ひょんなことから、馬ぬすびとになる。
しかし、こころの支えである「九郎」という野生馬を逃がすためだけに、いのちを賭ける・・・。
九郎次を慕い、けなげに尽くしたふきは、おそらく、「馬ぬすびと」の記録をしたという寿福寺の尼になったのではないかと、私はひそかに想像している。

そんなわけで、鎌倉の寿福寺を通るたび、私は「馬ぬすびと」のふきのことを思い出すのである。
ちなみに、寿福寺は非公開寺院であるが、山門までは自由に散策できる。
山門までの道は豊かな緑にあふれて、特に初夏や梅雨の時期は、みずみずしく、素晴らしい景観である。

私にとって、フキは、ふきであり、蕗であり、富貴でもある。


<薬草曼荼羅 植物図鑑>
和名:フキ(蕗)
学名:Petasites japonicus
別名・俗名:フキノトウ、ノブキ、ミズブキ、アカブキ、アオブキなど
生薬名:蜂闘菜(ホウトウサイ)
科名:キク科
属名:フキ属
特徴:山野や道端、野原などに生える多年草。日本全土に分布。やや湿った土地を好む。雌雄異株。雌株の花は白色、雄株の花は黄色。早春に花が咲いたあと、地中の茎から葉を伸ばし、春から夏にかけて、約30~70cmに伸びる(秋田など東北地方の大型種は1~1.5mにもなる)。
花期:2~5月(東京都内では2月頃)
食用:天ぷら、酢の物、蕗味噌、佃煮(伽羅蕗)、味噌汁など
薬用:去痰、鎮咳、健胃、解熱など
その他:となりのトトロの雨傘

tone
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by tonepedra | 2010-05-21 20:50 | 薬草曼荼羅