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あをによし 奈良の都の 薬草曼荼羅

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風と空と緑と・・・奈良の色

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もう何ヵ月も前になるが、6月のある日、1泊2日で奈良に行ってきた。

1日目は、東大寺大仏殿、二月堂、三月堂、春日大社、興福寺、奈良町、薬師寺に行った。いわゆる、修学旅行で行くような、定番コースである。そして2日目は、ちょっと足をのばして、室生寺と長谷寺に行った。

1日目、奈良国立博物館の裏を通りかかった時に、地元の人に声をかけられ、大きなムクロジの木に、タケが生えているのを見た(1番上の写真)。どうやら、ムクロジの幹が空洞になっていて、近くに生えていたタケが地下から根を伸ばして、幹の中から、タケノコを生やして、それがぐんぐん伸びてきたらしい。タケの生命力の強さと美しさを感じられた。こういうのを共生と呼べるのかわからないけど、ムクロジもタケも、全く違う生き物だけど、お互いちょっとずつ我慢しながらも、何とか一緒に生きているところがいいなと感じた。

2日目に行った室生寺は、別名「女人高野」と呼ばれている、女性のための修行のお寺。昔は、高野山が女人禁制だったため、高野山に入りたくても入れない女性は、このお寺で修行したらしい。このお寺は、仏像も女性的なお顔をされている。十一面観音様は、国宝にも指定されており、特に美しいお顔である。昔の人は、こんな美しい仏様を、よくぞ作ったなと感心してしまう。いや、昔のほうが、人のこころも豊かで美しかったのかもしれない。
室生寺は、山道を登ると、舞台作りの御堂がある。そこから眺める景色は本当に素晴らしく、風も空も緑も、優しく美しく心地よく感じられた。こんなに美しくて心地よい自然に触れながら、お寺で祈ることができるのは、幸せなことだと感じられた。

風も空も緑も心地よく感じられる場所、それが奈良である。私にとっては、何度でも行きたくなる、まほろばである。
まほろばの奈良の色は、澄みきった青い空のスカイブルーであり、木々の緑や茶色である。そして、風は、何にも染まらない透明でありながら、さまざまな色を運んでくれる。

また、風と空と緑を感じたくなったら、奈良に行こう。

tone
by tonepedra | 2013-10-07 20:14 | 奈良