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あをによし 奈良の都の 薬草曼荼羅

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恋の水神社

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愛知県知多半島の美浜に、「恋の水神社」という小さな神社がある。
その名の通り、恋愛成就の神社として有名であるが、健康長寿や交通安全の神社でもある。

神社の鳥居は、写真の通り、スカイブルー。水をまつっている神社だから、青くしたのだそうだ。神社の鳥居は、普通、赤色(おそらく、魔よけや厄除けの意味)が多いが、特に決まりはないそうらしい。

神社の周囲は、目印がないので目立たないし、神社の境内は狭い。しかし、若い女性のグループやカップルなどでにぎわっている。縁結びのお守りは、人気が高い。

境内には「恋の水」と呼ばれている涌き水がある。少名彦命が、この涌き水を飲んで、病気が治ったと伝えられている。また、別の言い伝えでは、聖武天皇が光明皇后の病を治すために、玄坊にこの水を汲みに行かせ、持ち帰らせたところ、皇后の病が治ったといわれている。
そんな伝説から、「恋の水」は、万病や健康長寿にご利益があるとされているが、平安時代の桜姫の伝説から、恋わずらいや恋愛成就などに効くとされている。
願い事を書いた紙コップ(200円)に、半分程度、「恋の水」を入れて、お供えすると、願いが叶うといわれている。

ちなみに、桜姫の伝説とは、平安時代の貴族の娘である桜姫が、家臣の青町と恋に落ち、周囲の反対を押しきって結婚したが、ある日、青町が病気になった。桜姫は、神のお告げで、万病に効く水を求めて、恋の水神社があるあたりにやってくるが、貴族を嫌う住民に嘘を教えられ、疲れきった桜姫は死んでしまった。
そんな悲しいお話から、「恋の水」と呼ばれるようになったげな。

恋愛に効くかどうかはともかく、水というのは、人間が生きていくうえで、とても大切なもの。特に、神道では、水と塩は、お清めの重要なアイテム。こころもからだも清浄にすることは、恋愛においても、人生においても、大切なことかもしれない。

いつの世も、恋愛成就や健康長寿など、人々の祈りと願いは同じである。大切なことは、どの寺社にお参りに行くべきかということではない。祈りや願いや感謝の気持ちを、いつまでも持ち続けて生きていくことである。

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by tonepedra | 2011-02-07 19:59 | 神社仏閣